(Pt:患者 / 頭医:頭痛専門医)
Pt:頭痛って『いつもと違うときは注意』って言ってたけど、具体的にどんなときに気をつけたらいいんですか?
頭医:すごく大事な質問ですね!実は、すぐに病院に行ったほうがいい頭痛のサインがいくつかあります。簡単に説明しますね。
Pt:ぜひ教えてください!
頭医:まず、発熱を伴う頭痛や、全身がだるくなるような症状があるときは注意が必要です。感染症や脳の炎症が原因のことがあるんです。
Pt:熱があるときは要注意なんですね。
頭医:それから、がんを過去に患ったことがある人で新たな頭痛が出た場合も心配です。がんが脳に転移している可能性がゼロじゃないからです。
Pt:そっか、がんの既往歴があるときも慎重に見るんですね。
頭医:あと、意識がもうろうとしたり、手足が動かしづらい、しびれるみたいな神経の異常が出る頭痛もすぐに診てもらったほうがいいですよ。

Pt:えっ、頭痛だけじゃなくて体にも変な症状が出たらまずいってことですね。
頭医:その通りです。さらに、急にガーンと始まる頭痛、つまり突然発症する頭痛は特に要注意です。くも膜下出血みたいな怖い病気の可能性もあるんです。
Pt:急にって怖いですね……。
頭医:それと、50歳を過ぎてから初めて起こる頭痛も注意です。年齢によってリスクの高い病気が隠れていることがあるからです。
Pt:年齢も関係あるんですね。
頭医:それから、頭痛のパターンが最近変わったり、これまでになかった新しい頭痛が出た場合も要注意です。普通の片頭痛とは違う可能性があります。
Pt:最近おかしいな、と思ったら…ってことですね。
頭医:あと、姿勢によって強くなったり軽くなったりする頭痛も、脳脊髄液の問題が隠れているかもしれません。
Pt:へえ、立ったり座ったりで変わるのもポイントなんですね!
頭医:くしゃみ、咳、運動で誘発される頭痛も要注意です。脳圧の異常があるかもしれません。
Pt:普段の動作で頭痛が悪化するのは、普通じゃないってことですね。
頭医:さらに、目の奥の痛みと一緒に自律神経症状(涙が出る、鼻水が出るなど)がある場合も気をつけましょう。群発頭痛の可能性もありますね。
Pt:目が痛くて涙が出るのも、ただの疲れじゃないかもしれない…。
頭医:それから、妊娠中や出産直後に起こる頭痛も、特別に注意して診る必要があります。
Pt:妊娠や出産もリスクなんですね。
頭医:それと、頭痛がどんどん悪化する、痛みや症状が進行していく場合も放っておかないでください。
Pt:どんどん悪くなる頭痛はダメって、覚えました!
頭医:それから、頭を打ったあとに起きる頭痛も注意が必要だし、HIVなど免疫が弱っている人の頭痛も要注意ですよ。
Pt:外傷とか、免疫の病気がある人は特に慎重に見るんですね。
頭医:最後に、鎮痛薬を飲みすぎている人や、新しく薬を使い始めた後に頭痛が出た場合も気をつけてください。薬が原因のことがありますから。
Pt:頭痛薬も飲みすぎると逆効果なんですね…。
頭医:そう、だから、いつもと違う、何かおかしいと思ったら、自己判断せずに医療機関に相談することが大切なんです。
Pt:うん、ちゃんと覚えておきます!
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頭痛の駆け込み寺
頭痛専門医 島田医師がわかりやすく頭痛について解説をする
●目的:
頭痛患者は多く、どの診療科でもよくみられる愁訴に関わらず、頭痛専門医(※)は少ないのが現状である。頭痛専門外来では、1日診られて100名程度、しかも患者1人に付き長くても5分程度しか割けない。そこで伝えきれない内容を補える専門医による情報発信の場をつくる。
それにより、わざわざ外来に訪れなくても解決できる内容や、ネット検索して誤った情報を得てしまう方に対して、安心して専門医の話を聞ける場所ともなる。
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※頭痛専門医とは?
日本頭痛学会が定めた申請資格(医師免許証・頭痛関連学会の専門医・5年以上の研修・頭痛関連疾患に関する発表など)を有し、資格審査および試験により認定された医師。
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●島田医師プロフィール
《経歴》
平成21年杏林大学 医学部卒業
杏林大学医学部付属病院 脳神経外科入局
都立神経病院
杏林大学医学部付属病院
都立多摩総合医療センター
水戸ブレインハートセンター
東京大学医学部 特別研究員
《学会・専門医》
日本脳神経外科学会 専門医、指導医
日本脳卒中学会 専門医、指導医
日本神経内視鏡学会 専門医
日本頭痛学会 専門医
日本医師会認定産業医


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