(Pt:患者 / 頭医:頭痛専門医)
Pt:頭痛がどれくらい生活に影響を与えるか、どうやって評価するの?
頭医:頭痛の影響度、つまり『どれだけ生活に支障をきたしているか』を評価するために、いくつかの質問票が使われているんだよ。これはWHOが定義している『disability』(障害)に近い意味で、普通に生活するうえで頭痛がどれくらい妨げになっているかを測るものなんだ。
Pt:なるほど。具体的にどんな質問票があるの?
頭医:いくつかあるけど、代表的なものを紹介するね。
・HImQ(Headache Impact Questionnaire)
頭痛の頻度や強さ、仕事や家事の損失時間など、6項目で構成されているよ。研究向きだけど、頭痛全般に使えるんだ。
・MIDAS(Migraine Disability Assessment)
仕事や家事、余暇への影響を評価する簡単な質問票だよ。片頭痛だけでなく、ほかの頭痛にも使えるし、日本でも信頼性が高いと評価されているんだ。
・HIT(Headache Impact Test)
頭痛が日常生活にどれくらい影響しているかを評価する質問票で、仕事や家庭、学校での支障度を測るよ。インターネットで回答できるけど、英語版のみなんだ。
・HIT-6
HITをもとにした質問票で、6つの質問に1分以内で答えられる簡単なものなんだ。日本語版もあって、信頼性も高いとされているよ。
・MWPLQ(Migraine Work and Productivity Loss Questionnaire)
片頭痛が仕事にどれだけ支障を与えているかに特化した質問票だよ。
・HANA(Headache Needs Assessment)
頭痛によるQOL(生活の質)への影響を、具体的な損失頻度と精神的負担度で評価する7項目の質問票だよ。
・IMPAC(Impact of Migraine on Partners and Adolescent Children)
片頭痛が家族、とくにパートナーや子どもにどれくらい影響しているかを評価する質問票だよ。
Pt:いろんな種類があるんだね。家族に与える影響まで評価できるなんて…!
頭医:そうなんだ。頭痛は本人だけじゃなくて、周りにも影響を与えることがあるからね。こういう質問票を使うことで、頭痛が生活全体にどう影響しているかをしっかり把握できるんだよ。
Pt:それで、治療の効果も評価しやすくなるんだね!
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頭痛の駆け込み寺
頭痛専門医 島田医師がわかりやすく頭痛について解説をする
●目的:
頭痛患者は多く、どの診療科でもよくみられる愁訴に関わらず、頭痛専門医(※)は少ないのが現状である。頭痛専門外来では、1日診られて100名程度、しかも患者1人に付き長くても5分程度しか割けない。そこで伝えきれない内容を補える専門医による情報発信の場をつくる。
それにより、わざわざ外来に訪れなくても解決できる内容や、ネット検索して誤った情報を得てしまう方に対して、安心して専門医の話を聞ける場所ともなる。
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※頭痛専門医とは?
日本頭痛学会が定めた申請資格(医師免許証・頭痛関連学会の専門医・5年以上の研修・頭痛関連疾患に関する発表など)を有し、資格審査および試験により認定された医師。
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●島田医師プロフィール
《経歴》
平成21年杏林大学 医学部卒業
杏林大学医学部付属病院 脳神経外科入局
都立神経病院
杏林大学医学部付属病院
都立多摩総合医療センター
水戸ブレインハートセンター
東京大学医学部 特別研究員
《学会・専門医》
日本脳神経外科学会 専門医、指導医
日本脳卒中学会 専門医、指導医
日本神経内視鏡学会 専門医
日本頭痛学会 専門医
日本医師会認定産業医
▶YouTube : https://www.youtube.com/@頭痛の駆け込み寺

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