(Pt:患者 / 頭医:頭痛専門医)
Pt:頭痛の記録をつける「頭痛ダイアリー」って、どんな役に立つの?
頭医:頭痛ダイアリーは、頭痛が起こった日数や薬を飲んだ日、治療の効果など、多くの情報を集めるのに役立つんだよ。それによって、患者さんと医師のコミュニケーションも良くなるから、問診と一緒に使うと効果的なんだ。
Pt:なるほど、頭痛の情報を記録するだけでなく、医師に伝えやすくもなるんだね。具体的には何を記録するの?
頭医:例えば、頭痛の回数、痛みの強さ、持続時間、薬を飲んだタイミング、生活に支障が出たかなどを記録するんだ。こうすると、医師が診断しやすくなり、片頭痛と緊張型頭痛の区別もつきやすくなるんだよ。
Pt:患者が自分の頭痛の状態を把握できるってことだね。記録すると何か他に良いことはあるの?
頭医:そうなんだ。自分の頭痛のタイプやタイミングがわかると、それに合わせて対処もしやすくなるし、薬を飲むタイミングも改善できるんだよ。それに、医師に正確な情報を伝えられるから、治療の質も上がるんだ。
Pt:それはいいね!でも、毎回書くのは少し手間がかかりそうだな…。
頭医:最近は、スマホのアプリや電子ダイアリーも出てきているんだ。手軽に記録できるようになっているから、続けやすくなっているんだよ。
Pt:便利だね!記録をつけること自体が治療の一部になりそうだね。
頭医:そうだね。まずは、医師からダイアリーの使い方や記録の意味を教えてもらって、しっかりと協力して取り組むのが大切だよ。
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頭痛の駆け込み寺
頭痛専門医 島田医師がわかりやすく頭痛について解説をする
●目的:
頭痛患者は多く、どの診療科でもよくみられる愁訴に関わらず、頭痛専門医(※)は少ないのが現状である。頭痛専門外来では、1日診られて100名程度、しかも患者1人に付き長くても5分程度しか割けない。そこで伝えきれない内容を補える専門医による情報発信の場をつくる。
それにより、わざわざ外来に訪れなくても解決できる内容や、ネット検索して誤った情報を得てしまう方に対して、安心して専門医の話を聞ける場所ともなる。
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※頭痛専門医とは?
日本頭痛学会が定めた申請資格(医師免許証・頭痛関連学会の専門医・5年以上の研修・頭痛関連疾患に関する発表など)を有し、資格審査および試験により認定された医師。
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●島田医師プロフィール
《経歴》
平成21年杏林大学 医学部卒業
杏林大学医学部付属病院 脳神経外科入局
都立神経病院
杏林大学医学部付属病院
都立多摩総合医療センター
水戸ブレインハートセンター
東京大学医学部 特別研究員
《学会・専門医》
日本脳神経外科学会 専門医、指導医
日本脳卒中学会 専門医、指導医
日本神経内視鏡学会 専門医
日本頭痛学会 専門医
日本医師会認定産業医
▶YouTube : https://www.youtube.com/@頭痛の駆け込み寺
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